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子育て世代包括支援センター

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月2回、児童養護に関する勉強会をしています。

 

その準備として、児童福祉法について読んでみました。

 

児童福祉法とは、 児童の健全な育成,児童の福祉の保障とその積極的増進を基本精神とする総合的法律で、平成28年にも改定されている。

 

以下、改正の内容

全ての児童が健全に育成されるよう、児童虐待について発生予防から自立支援まで一連の対策のさらなる強化等を図るため、児童福祉法の理念を明確化するとともに、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を行うために「母子健康包括支援センター」の全国展開、市町村及び児童相談所の体制の強化、里親委託の推進等の措置が講じられる。

 

この改正で気になったのは、母子健康包括支援センター(子育て世代包括支援センター)というもの。

 

子育て世代包括支援センターというのは、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を行うための施設。

 

具体的には、画像のような支援を行っている。

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このような施設を全国展開するのは素晴らしい。

 

様々な問題が生じるのを根源的に防ぐための支援ができるから。

 

例えば、期せずしてひとり親になってしまった母親に対する支援を妊娠期から子育て期まで行えるとすると、子どもの貧困問題の発生を予防できる可能性が高まる。

 

下記リンク先は、子育て世代包括支援センターの事例集だ。

興味があれば、読んでみてほしい。

 

www.mhlw.go.jp

 

 

AI時代の人生戦略

2017年3冊目。AI時代の人生戦略

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STEMを学べ。
この本を短く言うとこうだ。

STEMとは、
サイエンス(科学)の「S」
テクノロジー(技術)の「T」
エンジニアリング(工学)の「E」
マセマティクス(数学)の「M」
を並べた造語

 

これからはSTEMは必須の時代。

今ある47%の仕事は近い将来なくなってしまうのだ。
だからSTEMを学ばなければならない。

 

ポケモンGOをやらずしてインターネットの未来を語るな

 

ポケモンGOは今までのゲームとは全く異なり、新しい時代のゲームだ。
来たる新しい時代に向けて、やるべきではないかと思っている。
辛いことでも何でもないのだから。
これからの時代、変にノリが悪いとすぐ取り残されてしまう気がする。

 

これまで挙げてきたゲームやスポーツは、ただのわかりやすい例にすぎない。
大切なのは、実感だ。実感してから理解する。
それを遊びながら、楽しみながら繰り返していれば、この先、時代に取り残されることはない。


結局のところ、楽しみながら学んでいくことが一番いい。
新しい技術が出てきたら、その都度使って実感していけばいい。
そうすることで、感性が磨かれていく。

 

本書にはSTEMを知るためのオススメ書籍が記されていた。
いくつか読んでみようと思う。

AI時代の到来を怖がるのではなく、楽しむくらいの気持ちでいきたい。

児童相談所への公的支援の増加

厚生労働省が、児童相談所開設に必要な手続きなどを示した自治体向けの支援マニュアル作成を進めているようだ。

mw.nikkei.com

 

国はよりきめ細やかな対応を進めるため、今後5年間をめどに中核市や東京23区への整備を支援する方針を打ち出している。

 

ただ、04年の児童福祉法改正で設置可能になった、人口20万人以上が要件の中核市では新設の動きが広がっていないのが現状。 専門知識を持つ人材の確保が難しい上、既に設置している金沢市横須賀市などからは「開設に向けた具体的な事務作業が分からず苦労した」との声も出ていた。 
 
そこで、今回の開設支援マニュアル策定に至ったようだ。
 
児相開設を目指す自治体への児相OB配置や、準備に関わる職員採用に対する補助金創設を来年度予算に盛り込んだ。 
 

近年の貧困問題の拡大により、児童相談所が対応した子どもの虐待件数は10年前に比べ、15倍に増加している。

 

 

しかし、児童相談所の増設が追いつかず、職員は疲弊してしまっている。

その結果、子どもたちにきめ細やかなサービスを提供するに至っていない児童相談所もある。

虐待などで保護された子どもたちにとっては、適切な支援を受けられないことは不幸なことだ。

 

児童相談所は社会的養護の中核を担っている。

 そのような児童相談所に対する支援・公的支出が増えることは望ましいことだ。

 

児童相談所の現実・その解決方法を示した本はこちら

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とその書評

yokoyan.hateblo.jp

 

ルポ児童相談所-一時保護所から考える子ども支援

2017年2冊目。

わたしがプロボノをしているLiving in Peaceの理事長、慎さんによる著作

ルポ児童相談所

今まであまりスポットライトが当たってこなかった児童相談所、特にその中の一時保護所について、課題・解決の方向性をこの本では語っている。

 

慎さんが一次保護所に関心を持ったキッカケは、社会的養護下にある子ども達から聞いた「一時保護所と児童相談所が一番イヤな場所だった」という話から。

一次保護所とは、「親の虐待、貧困、疾患や子ども自身の非行などが理由で、一時的に保護をする必要があるとみなされた子どもたち」が生活する場所のこと。

児童相談所とは、一時保護所の運営主体のこと。

 

子どもが社会的養護を受けるまでの流れは以下の通り。

 まず、親の貧困・虐待・疾病等の理由で、実家庭で暮らすことが最善でないと児童相談所によって判断された子どもたちは、親元を離れることとなります。その後、子どもたちの多くは児童相談所に併設されている一時保護所に平均して一カ月滞在することになります。その後、家庭に戻ることができないと判断された子どもは、里親・児童養護施設等(社会的養護)に措置されるか、特別養子縁組を受け、実親を離れて生活をしていくことになります。

 わたしたちLiving in Peaceが支援しているのは児童養護施設の子どもたち。社会的養護の全体像の中では、一番下流の分野だ。

対して、今回は一つ手前の児童相談所の話題である。

 

児童相談所間に子どもたちの待遇の格差があること、多くの児童相談所はパンク状態にあることが、問題として上がってる。

それが「一部の一時保護所では子供の自由権が著しく侵害」されたり、「学校に通えないため学業が確実に遅れ、学校についていけなる」など、子どもに直接不利益な問題にも結びついていく。

 

児童相談所の問題を解決する手段として、①第三者による外部監査、②地域の里親・施設による一時保護委託を進める、ことが提言されている。

①第三者による外部監査

外部監査により、児童養護施設間の比較を行うことで、きちんと運営されていない児童相談所をあぶり出す。

地域の里親・施設による一時保護委託を進める

児童相談所だけではリソース不足なので、地域の里親・施設を巻き込んで、地域を離れずに一時保護を受けられるようにする。

 

これまで、児童福祉施設という社会的養護の一段階しか見ていなかったので、今回の児童相談所の問題はとても勉強になった。

児童相談所はひどいところだという話は、Living in Peaceの活動中も度々聞いていた。

しかし、児童相談所がすべて悪いのではなく、構造的な問題点があることが本書を読んでわかった。

 

特に、本書でも書かれている「公的な子ども向け支出が少なすぎる」という課題は、児童福祉施設支援を行っている現在において、痛切に感じている。

もっと公的な子ども向け支出を増やして、児童相談所でも児童福祉施設でも、子どもによりよい支援がなされることを願っている。

めんどくさがりのためのアプリ紹介―もう連動なしなんて考えられない-

わたしはめんどくさがりだ。

だから、いつも楽する方法を探している。

 

最近、最も煩わしいと感じているのが、各種用品が連動してないこと。

パソコン、スマホ、ノート、本、TODOリスト、カレンダーなど。

例えば、紙のノートであれば、持ち歩かないと内容が確認できなかったり、紙の手帳であれば、持ち歩かないと予定を確認できなかったり。

そういうのが煩わしくてしかたない。

 

もっとも快適なのは、自分が使うデバイスは常に連動している状態にあること。

メモを取れば、いつでもどこでも見れるようになったり、本をダウンロードすれば、どこでも読めたり。

 

ここ数年で色々な活動をしてきたので、それなりにITスキルは上がってきた。

色々なことをクラウドに投げることで、かなり負担が減ってきたと思っている。

わたしのようなめんどくさがりな方のために、パソコンでもスマホでも使える、作業を効率化するためのクラウドアプリについて紹介しようと思う。

 

1.TODOリストをクラウド上で管理ーTrello
現在使用しているタスク管理アプリ、Trello。
アカウントがあれば、いつでもアクセスしてタスクを確認できる。
色々なグループを作ることができるので、プライベートや仕事の内容もわけることができる。
さらに他の人を招待することも可能なので、同じタスクの内容や期限を共有することも可能。
操作感もシンプルなので、オススメ。

 
2.自分の予定をクラウド上で管理ーGoogle カレンダー
カレンダーといえばGoogle カレンダー。
1年くらいまではわたしも紙の手帳を使用していたんですが、今ではGoogleカレンダー一択。
操作性がいいので、予定を入れるのが簡単。
予定の詳細にURLを入れておけば、いつでも調べられる(例えば、集合場所の地図など)。
他人と予定をシェアできる。MTGの日時や場所などを個々人で別々に入れる必要もないし、変更があれば誰かが修正すればすべてに反映される。

 
3.読みたい本をクラウド上で管理ーkindle
今年から読書するときはkindleにした。
理由は紙の本はかさばるから。
わたしは結構本を読むので、すぐに本棚がいっぱいになってしまう。
その分の家賃ってもったいなくない?
そんな気持ちから、kindle端末を購入。
kindleで読んでみた結果、紙の本とそこまで遜色ないので、色んな端末で見れるkindleはとてもオススメ。
気軽に本やマンガを読めるのも◎。

 
4.書いたメモをクラウド上で管理ーEvernote
これはまだ未使用。
しかし、知人が使っているのを見て、使ってみたいと思ったもの。
メモは結構とるほうだけど、そのノートを使い終わってしまうとなかなかメモを管理するのは難しい。
そのため、クラウド上であらゆる端末から確認できるEvernoteはこれから重宝しそう。


以上が、作業効率化のためのオススメアプリだ。

LIFE SHIFT

新年一発目の読書は、「LIFE SHIFT」。

この本の第1章は、このように始まる。

私たちの人生は、これまでになく長くなる。私たちは、人生のさまざまな決定の基準にしているロールモデルより長い人生を送り、社会の習慣や制度が前提にしているより長く生きるようになるのだ。それにともなって、変わることは多い。変化はすでに始まっている。あなたは、その変化に向けて準備し、適切に対処しなければならない。

 

私たちの平均寿命は100歳を超えるようだ。
人生100年。
従来の未来像から、変革していかないといけない。
 
本書は、そのような平均寿命が100歳を超えていく未来において、どのように人生を歩んでいくべきかの手助けになることが書かれている。
 
お金のことだったり、人生設計だったり。
 
長寿化や社会の変化によって現れる、新しい人生のステージについても紹介されている。
エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーというものだ。
 
エクスプローラーは、1カ所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に、そして敏捷に動き続けるステージ。旅をすることにより、世界について新しい発見をし、あわせて自分についても新しい発見をする。
 
インディペンデント・プロデューサーは、旧来の起業家とは性格の異なる新しいタイプの起業家になったり、企業と新しいタイプのパートナー関係を結んだりして経済活動に携わるステージ。
 
ポートフォリオ・ワーカーは、異なる種類の活動を同時に行うステージ。
 
どの生き方にしても、考えるだけでワクワクしてくる。
どれも100歳まで続く人生を有意義に過ごすための姿勢だ。
 
現状、自分はポートフォリオ・ワーカーに片足を突っ込んだ形なので、これをより深化させていくとか。
自分が手に職つけた会計でお金を稼ぎながら、副業として社会貢献活動するという生活がしてみたい。
働き方はどんどん多様になっていくのだろう。
 
この本を読んだことで、今度の人生についてもっとよく考えなくてはという気持ちになってきた。
100年の人生を幸せに過ごしたい人は、是非読んでみてほしい。

社会課題の上流にアプローチする手段-アドボカシー活動

社会貢献というと、どうようなイメージがあるだろうか。

街のゴミ拾いをするボランティアとか、駅前でやっている募金活動を思い浮かべる人もいるかもしれない。

あるいは、NPOでファンドレイジングや広報活動を思い浮かべる人もいるかもしれない。

 

このような活動ももちろん意義深いのだが、大きなインパクトを出していくには長い時間が必要なことが少なくない。

日本の寄付市場が大きくなかったり、社会貢献活動自体が馴染みが薄いことなどが理由である。

 

そんな中で社会問題解決に有効な手立てがある。

それがアドボカシー活動だ。

 

アドボカシー活動とは、

①政府への提言やロビー活動によって、政策に自分たちの意思が反映されるように働きかけること

キャンペーンや広報活動を通して、知識を深め、一人ひとりの行動に結びつけるための活動のこと

をいう。

https://allabout.co.jp/gm/gc/457293/

 

なぜアドボカシー活動が有効なのか。

 

 多くの社会課題は、必要なところに必要な支援がいっていないため起こる。

課題が認知されていなかったり、課題は認知されているけど、何か障害があって支援が行き届かないのが理由だ。

 

アドボカシー活動により、今まで知られていなかった課題を世間にPRしたり、支援が行き届いていない分野について政府に提言したりする。

このような活動で、国の制度自体を変革させるように働きかけ、「社会課題の上流にアプローチ」することで、課題解決を大きく前進させる。

 

以下では、アドボカシー活動の具体例を紹介する。

 

1.児童養護施設から大学に進学する子どもに対する奨学金

児童養護施設で暮らしている子どもたちは、金銭的な余裕がないことから、大学進学するのが難しい。

以前はこの社会課題自体は知られていなかった。

だが最近では、NPOや企業が支援を進めることで、この課題に対する認知度が徐々に高まってきている。

その結果、2016年参議院選挙においても、各政党のマニュフェストに、奨学金給付が盛り込まれた。

これは、問題が認知されてなかったが、「②キャンペーンや広報活動を通して、知識を深め、一人ひとりの行動に結びつけ」られてきているケースである。

 

児童養護施設から退所した子ども達の課題はこちら

www.kodomo.living-in-peace.org

 

2.休眠預金法案

2016年の12月に成立した休眠預金法案も、アドボカシー活動の成果である。

社会課題を解決に導くためのお金が、どこの非営利団体も足りない。

そこで、銀行に眠っているお金である休眠預金を活用すべく、NPOなどが働きかけて、議員と協力して成立させた法案が、休眠預金法案である。

この法案が成立することにより、年500億円ものお金がNPOなどに流れていくことになる。

これは、まさに「①政府への提言やロビー活動によって、政策に自分たちの意思が反映されるように働きかけ」ているケースである。

 

↓休眠預金法案の説明はこちら

www.sankei.com

 

アドボカシー活動を行うことで、社会問題の上流にアプローチすることができるので、課題解決に向けて一気に前進することができるのである。

 

もちろん、アドボカシー活動はとても難しいと思う。

今まで政治家が動かせなかった領域を、動かそうとするわけなので。

 

しかし、数は力だ。

何とかしたいという想いを持った人たちがたくさんいれば、きっと国の政策も動かせる。

それがアドボカシー活動。

 

最後に、休眠預金法案を成立させるのに尽力された駒崎さんの最新記事をご紹介して終わりにしたいと思う。 

bylines.news.yahoo.co.jp