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社会課題の上流にアプローチする手段-アドボカシー活動

社会貢献というと、どうようなイメージがあるだろうか。

街のゴミ拾いをするボランティアとか、駅前でやっている募金活動を思い浮かべる人もいるかもしれない。

あるいは、NPOでファンドレイジングや広報活動を思い浮かべる人もいるかもしれない。

 

このような活動ももちろん意義深いのだが、大きなインパクトを出していくには長い時間が必要なことが少なくない。

日本の寄付市場が大きくなかったり、社会貢献活動自体が馴染みが薄いことなどが理由である。

 

そんな中で社会問題解決に有効な手立てがある。

それがアドボカシー活動だ。

 

アドボカシー活動とは、

①政府への提言やロビー活動によって、政策に自分たちの意思が反映されるように働きかけること

キャンペーンや広報活動を通して、知識を深め、一人ひとりの行動に結びつけるための活動のこと

をいう。

https://allabout.co.jp/gm/gc/457293/

 

なぜアドボカシー活動が有効なのか。

 

 多くの社会課題は、必要なところに必要な支援がいっていないため起こる。

課題が認知されていなかったり、課題は認知されているけど、何か障害があって支援が行き届かないのが理由だ。

 

アドボカシー活動により、今まで知られていなかった課題を世間にPRしたり、支援が行き届いていない分野について政府に提言したりする。

このような活動で、国の制度自体を変革させるように働きかけ、「社会課題の上流にアプローチ」することで、課題解決を大きく前進させる。

 

以下では、アドボカシー活動の具体例を紹介する。

 

1.児童養護施設から大学に進学する子どもに対する奨学金

児童養護施設で暮らしている子どもたちは、金銭的な余裕がないことから、大学進学するのが難しい。

以前はこの社会課題自体は知られていなかった。

だが最近では、NPOや企業が支援を進めることで、この課題に対する認知度が徐々に高まってきている。

その結果、2016年参議院選挙においても、各政党のマニュフェストに、奨学金給付が盛り込まれた。

これは、問題が認知されてなかったが、「②キャンペーンや広報活動を通して、知識を深め、一人ひとりの行動に結びつけ」られてきているケースである。

 

児童養護施設から退所した子ども達の課題はこちら

www.kodomo.living-in-peace.org

 

2.休眠預金法案

2016年の12月に成立した休眠預金法案も、アドボカシー活動の成果である。

社会課題を解決に導くためのお金が、どこの非営利団体も足りない。

そこで、銀行に眠っているお金である休眠預金を活用すべく、NPOなどが働きかけて、議員と協力して成立させた法案が、休眠預金法案である。

この法案が成立することにより、年500億円ものお金がNPOなどに流れていくことになる。

これは、まさに「①政府への提言やロビー活動によって、政策に自分たちの意思が反映されるように働きかけ」ているケースである。

 

↓休眠預金法案の説明はこちら

www.sankei.com

 

アドボカシー活動を行うことで、社会問題の上流にアプローチすることができるので、課題解決に向けて一気に前進することができるのである。

 

もちろん、アドボカシー活動はとても難しいと思う。

今まで政治家が動かせなかった領域を、動かそうとするわけなので。

 

しかし、数は力だ。

何とかしたいという想いを持った人たちがたくさんいれば、きっと国の政策も動かせる。

それがアドボカシー活動。

 

最後に、休眠預金法案を成立させるのに尽力された駒崎さんの最新記事をご紹介して終わりにしたいと思う。 

bylines.news.yahoo.co.jp